第18回記録
「歩かない街歩き−都心を船で行く」
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2009年6月13日の土曜日、1時半頃に勝どきマリーナを出航して、まず隅田川をさかのぼり、その後神田川に入り、水道橋と飯田橋の間で一旦陸に上がり一休み。今度はそこから日本橋川を隅田川へ向かって下り、元のマリーナに戻ったのが5時半頃です。
写真で見てもらえばおわかりのように、天気も上々でした。
参加者は10名で、我々の乗ったボートの定員は乗組員を除けば10名ですので、これでいっぱいです。このボート、何でも日本に4台しかない電気ボートで、そのため振動も排ガスの発生もありません。おかげで運行4年目だそうですが船酔いは皆無とのことでした。
隅田川から都心を眺める
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乗り心地、実際はどうでしたか?
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本当に静かで、最初、ボートは潮に流されているものとばかり思っていました。ちゃんと操縦されていると知ってびっくりです。
ボート内は笑いが絶えず
奥が船長でガイドの平川さん
川風に当たり景色を堪能
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ボートからの排ガスがないだけでなく、川もきれいになったようです。いやな臭いがないんです。隅田川で川の水を採取してその透明度を見せてくれたのですが、びっくりするくらいきれいでした。
川の臭いがなくなったおかげで、佃島近くを航行中は、〈佃煮〉の臭いをかぐことができました。
透明度を調べる装置
底のマークが明瞭かで透明度を判断
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神田川はいかがでしたか?
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神田川に入ると波一つない水面で、これまたびっくりです。文京区のゴミはこの川を使って処理場まで運ばれているそうです。
こんな静かな、狭い川で、ジェットボートで遊ぶ人がいるのにもびっくりです。ジェットボートが作った波は、両岸の切り立った護岸ではね返り、いつまでも消えないそうです。
神田川お茶の水付近
神田川のジェットボート
神田川のゴミ運搬船
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日本橋川のほうはいかがでしたか?
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上に高速道路が通る日本橋の哀れな姿はご存じと思いますが、私たちのコースも最初からほぼ最後まで、日本橋川は高速道路というフタがかぶさったままでした。残念な、無残な姿でした。
日本橋川の護岸には江戸時代の石垣が残っている部分が多いのですが、そうした貴重な文化財も、高速道路を造るとき壊されています。
高速道路のフタのせいかもしれませんが、川も汚いように感じました。
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今回の街歩き、全体を通しての感想はいかがですか?
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川から見ると、地上との距離感の違いにびっくりでした。「えっ、あそことここが、こんなに近いの!」って。
かつての舟運の復活は無理でしょうけど、災害時のけが人や物資の輸送など「川」を利用するべきと考えました。
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すばらしい感想ありがとうございます。
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実は、このツアー、NPO「あそんで学ぶ環境と科学倶楽部」の「都心の水辺でエコツアー」の「神田川・日本橋川」コースを楽しんだもので、そのガイドさんの受け売りも入っています。
でも、本当にびっくりしてばかりの、楽しい勉強の場でした。
日本橋川から見る日本橋
日本橋川の護岸は今も石垣が残る
日本橋川の高速道路というフタ